Quick Homepage Maker is easy, simple, pretty Website Building System

My Blog/2013-01-27

Top / My Blog / 2013-01-27

Tag: 因果律~アルジェリアテロに観た~明日の風 1/27SelectSong by Carry on Till Tomorrow/Bad Finger

因果律~アルジェリアテロに観た~明日の風

今朝は冷え込みが一段と厳しく、外に置いていた水入りバケツが青空から日差しまで浴びながらも夕方まで氷のまま1日を過ごしていました。
さて、アルジェリアの石油関連施設(ガス田)がテロ攻撃を受け邦人の技術者たちを含む多くの人質が拉致され救出作戦において双方に死傷者が出た事件、これも資源、宗教、それに伴なう支配、利権等色んな問題が絡んでいるんだと思います。報道されないような問題も含めて。マリという隣国へのフランスの軍事介入も同じ次元の問題。

画像の説明

高層ビルが立ち並ぶ一部を除くアラブ・アフリカ諸国が貧困にあえいでいることは事実である。その理由は満足な教育が行われてない、政治が立ち遅れているから、雨が降らないからと我々の思考は何故かそこで停止してしまう。たしかにそこは渇いた砂漠であり教育も政治も遅れているが、その原因や解決には無関心、対岸の火事でしかない。

私の過去のblogでも何度か登場させたアメリカ物語でも語ったように、大航海時代以来、欧州人はアフリカ大陸に住む者を労働力つまり奴隷として売買していた。しかし大陸の沿岸部に総督府がおかれる程度であり欧州の支配が内陸まで及ぶのは産業革命を待つことになる。工業化にともなう燃料の需要がアフリカに対する態度を変えた。アフリカには豊かな地下資源があった。

画像の説明

欧州の列強諸国がアフリカ大陸の鉱物をどう嗅ぎつけたかはよくわからないが、おそらくは内陸では昔から現地人たちが生活必需品の「塩」の確保のために掘削を行っていて、そのついでに金や石炭がざくざくと出てきたのではないか、それらが海産物との交換のために沿岸部に運ばれて欧州人の目に留まり知られるところとなったと考えられる。とにかく近代を迎えて欧州は本格的な地質調査を行い、侵攻そしてアフリカ分割を重ねる。第二次大戦後までにはアフリカ大陸がきれいに塗り分けられることになる。その後植民地政策は終わりを告げ独立国となったとはいえ、アフリカ諸国はいまも欧州列強の都合で引かれた境界線を国境としている。

アラビア半島の砂漠に位置する数カ国はオスマン帝国の勢力圏外にいたため植民地化は逃れたが、次々と油田が発見されると甘い汁を見逃さないアメリカはすかさず傀儡政権を置き、あふれる石油がもたらす巨万の富は市民に還元されたが国政を牛耳るのはやはりアメリカである。

ソーシャルメディアを駆使する側を「善」、そして従来の報道を「悪」とする思い込みが明らかに浸透している。世の中がそれほど単純であれば素晴らしいが、メディアを使い我々をだまし続けた政府や軍が今度は一般人になりすまし更なる虚構を築くことなどは容易であり、このソーシャルメディアの存在理由も実はそこにある。

自由と平等と友愛の生まれたフランス本土では、市民は不景気に苦しみ移民に対する悪感情を顕わにしている。こういう時節は国粋主義が台頭し、国政が右に傾きやすくなる。海外派兵も容認される。若者たちの職を奪う憎らしい移民たちの国を攻める兵士の姿に市民は胸を熱くする。景気対策をすることなく国民の不満を逸らした政府は支持率を上げることに成功する。

日本政府はこういった問題には徹底的に無力である。国民がさらわれようと殺されようと「遺憾」としか言えない。
アフリカからは遠く離れてはいるものの、日本人がすべきこと、考えるべきことはあるはずだ。今の消費社会が貧しい国々を踏み台に成立していることに目を向けることもその一つ。我々が日常使っている生産に必要な資源はどこでどう調達されているのかよく考えてみよう。

大金を払って輸入したとしてもそれを生産する国に、いや国民に還元されているわけではない。むしろ消費経済社会の最下層に組み込むことで地獄の責めを与えている。石油やガスだけではない。最先端の情報端末機の部品も、日本で使用されている建築資材もそのほとんどが輸入品、ひどい条件のもとで低賃金で働く労働者の、時には未成年である彼らの生産品である。そしてわが国の国土は処分しきれない産業廃棄物で埋め尽くされようとしている。いったい何をしようとしているのか。

皆さん、因果律というものをご存知でしょうか?
大辞典の大辞泉によると“因果律=すべての事象は、必ずある原因によって起こり、原因なしには何ごとも起こらないという原理。物理学では、どの形式で事象を記述するかによって意味が異なる。古典物理学では、哲学と同じくすべての事象の原因と結果の間に一定の関係が存在し、原因は結果より時間的に必ず先行すると考え、ある時刻の系の状態が与えられれば、それ以後あるいは以前の系の状態が必然的かつ一意的に決定する。”とあります。

即ち、因果律とは、原因があれば結果がともなうという非常に常識的な法則です。因果律とは、ある人の行い(カルマ、業)に対して、その善し悪しに応じて、生まれかわりという仮定の中で、当人や子孫に好い影響や悪い影響が現れるという法則ということになります。善いカルマの結果は幸運という形で受けることになります。

因果律は古代インドから仏教を通じて日本に紹介され、室町時代には、日本人の一般的な教養の一部になりました。

因果は必ず繰り返し描かれます。良い形にしても悪い形にしても。例えば使い捨てを繰り返すことで経済を盛り立てることができると信じるならば、いつかは自らが使い捨てにされることを覚悟の上でそうするべきなのです。この先、貧困の生産国あるいは下請け労働者に恩恵を指しのべずに行くのなら先進国、或いは使う立場の人間も必ず因果律の渦の中に巻き込まれてゆく。明日の風に乗り自分色の未来に向かう為にもこの法則は肝に銘じておきましょう。

画像の説明

それでは今夜は黄金の未来へ到達する為に辛くても、苦しくても続けて行く事が明日へと繋がる事だと説く詩をご紹介しましょう。
イギリスのグループでビートルズの弟分的存在としてデビューしたのですが大きな成功は収められなかった、Bad Fingerというグループが1970年にリリースした“Magic Christian Music”といアルバムに収められ日本でのみ 1971年にシングルカットされてヒットしました。確かに日本人好みの哀愁を帯びた美しいメロディーラインです。
“Carry On Till Tomorrow”=明日の風 という詩です。
それではどうぞ~

Carry on Till Tomorrow

Written by Tom Evans(Bad Finger)

In younger days, I told myself my life would be my own
And I'd leave the place where sunshine never shone
For my life's too short for waiting when I see the rising sun
Then I know again that I must carry on
Carry on till tomorow, there's no reason to look back
Carry on, carry on, carry on
Beyond the shadows of the clouds and onward to the sky
Carry on till I find the rainbow's end
For my life's too short for waiting when I see the rising sun
Then I know again that I must carry on

Carry on till tomorow, there's no reason to look back
Carry on, carry on, carry on

Drifting on the wings of freedom, leave this stormy day
And we'll ride to tomorrow's golden fields
For my life's too short for waiting when I see the rising sun
Then I know again that I must carry on

Carry on, carry on, carry on

And when the heavy journey's done, I'll rest my weary head
For the world and it's colours will be mine
For my life's too short for waiting when I see the setting sun
Then I know again that I must carry on

Carry on till tomorow, there's no reason to look back
Carry on, carry on, carry on

Carry on Till Tomorrow

訳詩 yaushi Haruno

若いころ人生は自分で切り開いてやると想っていた
そして太陽が輝かないこの田舎の故郷を出るのだと言い聞かせた
人生は日の出を見るのも待てない位足早に過ぎる 立ち止まれないということもわかっている

明日に向かって行くだけ
後ろを振り返る理由などない
進んでいくだけ
進んでいくだけ

立ち込める雲の陰の向こう側の 空に向かって
虹の終わりが見つかるまで進んで行こう
人生は日の出を見るのも待てない位足早に過ぎる 立ち止まれないということも わかっている

明日に向かって行くだけ
後ろを振り返る理由などない
進んでいくだけ
進んでいくだけ

自由という翼で漂いながら この嵐の日を乗り切り
明日という黄金色に輝くフィールドへ乗っていく
人生は日の出を見るのも待てない位足早に過ぎる           立ち止まれないということも わかっている

つらい旅が終わる時 僕はボンクラながら使い果たした疲れた頭を休ませる
(その時)世界も その色も自分のものになると信じて
人生は日の出を見るのも待てない位足早に過ぎる 立ち止まれないということも わかっている

明日に向かって行くだけ
後ろを振り返る理由などない
続けるということ
進んでいくだけ

オリジナル音源 ↓

http://www.youtube.com/watch?v=2yWb3e5gZ0E



コメント

  • そうですね、この世は因果律に支配されているのでしょう。carry on till tomorrrow物悲しいメロディーですが、明日に希望を持とうという素晴らしい人生讃歌です。 -- yu 2013-01-27 (日) 21:45:13
  • 明日の風~いい詩だ。因果律に従い良い形の人生を送りたいものだ。


    アルジェリアで何故このような事件が起きたのか。それは、隣国マリの状況と連動しているに違いない。マリでは1月11日、マリ北部の反乱勢力を抑えようとする政府軍の要請を受けて、フランスが軍事介入、戦争状態に突入したからである。

    マリ戦争の原因は、複雑だ。メディアが伝えるような、「北部=イスラーム過激派=アルカーイダ対マリ政府=欧米諸国」、という理解は、短絡的に過ぎる。

     まず、政府軍と戦う北部の反政府勢力の根にあるのは、トゥワイレグ部族を中心とした北部の、富の集中する南部との貧富格差に対する不満と、南部からの分離運動である。この分離独立運動は最近のことではなく、アフリカ諸国が独立を果たした60年代初期にはすでに芽生えていた。しかし、政府軍との力の優劣は歴然としており、ほとんど成果をあげなかった。

     そのバランスが崩れたのが、「アラブの春」、特に隣国リビアでの政権交代である。
    -- マカダミアンシュリンプ 2013-01-27 (日) 21:57:55
  • このあたりの国々は何が起こるかわからない~怖い!

    すでに、アルジェリア政府の公式情報は、テロ攻撃部隊の後方にいたグループが、アフリカ大陸の外から入ってきたアラビア人や、アフリカ人、その他の人種の混成であることを明らかにしているが、ノルウェーのアフテンポステン紙でも、テロリストの一人が、青か緑の瞳を持つ背の高い白人であると報じており、このテロリストは英語を話し、コーランを読むとも伝えられている。

    -- ムシャノコウジ 2013-01-27 (日) 22:06:24
  • Carry on till tomorrowは日本でしかヒットしなかったが今、聴いてもいい詩だ。リーダーのピート・ハムともう一人も自殺したグループ。才能は在ったのになあ~
    いいメロディー感性を持っていた。ニルソンがカバーして大ヒットした、Without Youもこのグループのピート・ハムの作品だ。

    悲運のグループのひとつといえよう。 -- main man 2013-01-28 (月) 22:38:40
  • ロシアのプーチン大統領は、最近起きたアルジェリア人質事件はリビヤとシリアで起きた反乱によって武器が自由に拡散したことによって増大した、地域的な不安性の直接の結果である、と語った。
    アルジェリア、マリ、リビヤ、すべて関連性があるんだよ。まさに因果律。 -- シュナイダー 2013-01-28 (月) 22:51:29
  • 明日の風~哀愁帯びた日本人好みのメロが印象的なナンバーだね。


    安倍政権が矢継ぎ早にアベノミクスとして、景気浮揚策を打ち出している。が、その実態は倒産の先送りでしかなく、倒産リスクはむしろ高まっているのだ。

    この3月に倒産の急増が懸念されているという点だ。 まず、3月には中小企業金融円滑化法が期限切れを迎える。この円滑化法は金融機関が中小企業などから借金に対する返済期限延長や金利減免といった条件変更の要請があった場合、それに応じる義務を金融機関に課しているもの。リーマン・ショックなどによる資金繰り悪化を受け、2009年12月に当時の亀井静香金融担当相の肝いりで施行したものだ。

    ようするに、本来倒産しているが形式上生き延びてるゾンビ企業がごまんとあるわけだ、それが一気に表むきに出るとかなり衝撃的だ。

    -- 応仁のLAN 2013-01-28 (月) 23:23:46
  • バッド・フィンガー~なつかしでんな~ ほんで、ジャケットからするとバッド・フィンガー=悪い指は左手一指し指ゆことでんな。何の意味かあるんやろか?

    アフリカ諸国は貧しいけど自然鉱物。資源はぎょうさんあるやろうから先進国が利権争いで上手いこと自分らがええようにしよるにちがいない。ほんまバチあたるのあたりまえのことしょんやろ。どうもならんわ! -- こうたろう 2013-01-28 (月) 23:34:33
  • バッド・フィンガー~なつかしでんな~ ほんで、ジャケットからするとバッド・フィンガー=悪い指は左手一指し指ゆことでんな。何の意味かあるんやろか?

    アフリカ諸国は貧しいけど自然鉱物。資源はぎょうさんあるやろうから先進国が利権争いで上手いこと自分らがええようにしよるにちがいない。ほんまバチあたるのあたりまえのことしょんやろ。どうもならんわ! -- こうたろう 2013-01-29 (火) 00:32:11
  • 明日の風~哀愁を帯びたメロディーが日本人向けですね。確かこの詩は中学生の頃ラジオから流れていたような気がする。色褪せない。


    今回の舞台になったプラントはアルジェリア全体の約1割以上の天然ガス産出量があり、一日で10億円の収入をもたらすものだということです。しかし、2日か3日のうちには操業を開始すると言います。また、爆破されたプラントの写真などは全然出てきません。
    -- ホットチョコレート 2013-01-29 (火) 22:53:06
  • いい詩だ!! -- どこものこ 2013-01-29 (火) 23:14:18
  • good job!! -- duke 2013-01-30 (水) 00:09:03
  • いいグループだったのにね、bad finger ! 陽の目を見なかった。これが人生。 -- 天然アロイ 2013-01-30 (水) 20:45:39
  • この哀愁帯びた詩は韓国人にも好みなのか多くのカバーがyoutubeに出まわっているね~。 -- クレメンタイン 2013-01-30 (水) 22:32:55
  • 何だか切ないメロディーですね~日本人を含む東洋人に好まれるパターンです。

    アルカイダはアメリカとフランスがアルジェリアに干渉し介入するがままにしている。アルカイダは戦争の原因であると同時に傭兵部隊でもあり、標的とされた国家に対して欧米が展開している勢力である。マリの紛争は単なる口実で、アルジェリアで武装反乱を惹起させることがフランスの作戦の狙いであることは明らかで、欧米の軍事介入を可能にさせることを狙っている。
    -- kouji 2013-01-31 (木) 22:41:48
  • 素敵な詩ですよ。メロディーもよい! -- れいん 2013-01-31 (木) 22:42:50
  • 悪い指は左手ひとさし指なのね。なんか少し切なすぎるメロだけど詩の内容はいいね。 -- れい 2013-02-03 (日) 18:01:18

認証コード(8031)

powered by Quick Homepage Maker 4.81
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional